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少年「お父さん!もうやめてよ、そんな絵を描くの!!」

真っ直ぐな濁りない瞳を持つ少年はその父親に対し激しく訴えた
少年にはどうしても赦せなかったのだ、父親が描くネタ絵を・・・

少年「・・・知ってる?そういう絵を描くと傷付く人がいるんだよ!?
好きな人がネタにされてたらお父さんだって嫌でしょ!?」

それまで黙って息子の訴えを聞いていた父親が
ゆっくりと、一つ一つの言葉を確かめるように、静かに答えた

父親「私はネタ絵を描くとき、ファンに刺されても良い、そう思いながら描いている
では何故ネタ絵を描くか?・・・それはネタ師としての血がそうさせる、それだけの事さ」

その時、少年は気付いた、この人を言葉で分からせる事など到底不可能であると・・・

-10年後-

かつて幼かった少年はペンを机に置き、少しぬるくなったコーヒーを飲みパソコンの画面を見ていた
そして一息つくと誰に言うでもなく「・・・完成、かな」と呟いた
画面には"藤林凶"と描かれていた

そう、その少年こそ後のるなしゅーだったのである!


-'06/4/6-




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